支援者支援について

支援者支援が必要な理由

支援者とは医療者、行政職員、警察官、消防職員、自衛官、教員など、すべての市民を支える人を支援者と定義しています。

支援者のメンタルヘルスケアは、プロなので当然行われているとまわりからは思われます。

実際には、想定以上の仕事量やまわりから注目されたり、誹謗中傷されたり、モラルが傷つくことがあり、もともとこころが元気な支援者も、傷つくことがあります。

支援者が数十人、数百人の市民を支援しています。その支援者が倒れるとこの市民の支援が行われなくなります。

またモラルが傷ついた支援者は、抑うつ、不安、こころの不調が生じ、離職する人もいます。そうならないようにケアを行う事が支援者支援の必要性になります。

引用文献

1. 高橋　晶,　高橋祥友　編著: 災害精神医学入門.　金剛出版, 2015.
2. 高橋　晶　編著　災害支援者支援　日本評論社　2018

支援者がうけるストレスの種類

• 危機的ストレス：命の危機を伴う経験またその見聞からくるストレスです。悲惨な状況や自分や同僚な危機的な状況を目撃したり、被災者の経験を聞いたりして生じます。
• 累積的ストレス：不快で危険な状況下でのストレス、支援任務のプレッシャー、長時間の支援活動、被災者からの拒否的な反応などが累積して生じます。　
• 基礎的ストレス：慣れなかったり、過酷な環境で眠れなかったり、休めなかったりする状態、チーム内の人間関係の疲れ、納得出来ない命令などから生じる事があります。

管理者の支援者支援への理解が大切です。

特に上司・管理者への支援者支援の理解が重要。 感染リスクが高いストレス下での医療者のメンタルヘルスチェック、フォローアップ

→数ヶ月後の身体・精神面での不調を緩和する為に必要である。

慢性化した、変動する感染状況の現状においても、平時の労務問題が噴出したりする。 管理者への不満が強く出ることがある。 管理者のリーダーシップ、旗振り、配慮が必要

引用文献

1. 高橋　晶,　高橋祥友　編著: 災害精神医学入門.　金剛出版, 2015.
2. 高橋　晶　編著　災害支援者支援　日本評論社　2018